俺は演劇部に所属している大学2年生だ。
この日はちょうど、部活のメンバー7人で夏のコンテストに向けた自主映画を制作していた。
俺は悪の組織に誘拐された人質の役だ。
今日はそこからの救出劇のシーンを撮影する予定だった。
そのため、俺は午前中から撮影スペースとして借りた倉庫のようなところで拘束されていた。両手は高くあげた状態で手首を縛られて、足は肩幅まで開いた状態で左右の足首それぞれが地面に拘束されていた。
しかし撮影の途中で必要な機材が足りないことに気づき、他の男性メンバー3人が車でそれを取りに戻ることになった。1度セットを解くのは面倒だからという理由で、俺はしばらくそのままの格好で待機させられることになった。
もちろん本当は危ないからよくないのだが、その場には他に女性メンバー(同級生の女子1人と後輩女子2人)がいたので、もし何かあればその3人に言って解いて貰えばいい、ということになったのだ。
「それにしても遅いなぁ。。なかなか見つからないのかな」
と同級生の女子(杏奈)がそうつぶやいた。
たしかに10分程で戻ると言ったにもかかわらず、もう30分は経過していた。
杏奈「退屈だなぁ….ねえ?」
そういいながら、杏奈が俺の方に近づいてきた。
杏奈と俺は仲がいい。部活メンバーの中でもよく喋る間柄だ。
杏奈「しかも、その格好で待ってるの余計に退屈でしょ? 携帯も触れないじゃん(笑)」
俺「まぁな、しかもちょっと暑ちーよ、ココ。汗吹いてくれねぇ?」
杏奈はタオルで俺のひたいを拭ってくれた。
杏奈「本当に全然動けないんだねー、これ。凄いね」
俺「ああ、全然動けん。別に痛くもないけどな」
杏奈「ふーん….、ねえ、本当に動けないかチェックしてみていい?」
俺「あ?」
そういうと、いきなり前触れなく杏奈は俺の脇の下をコチョコチョとくすぐった。
俺「ちょっ、待っ、ぎゃっははははっはははははははははははっ」
いきなり脇の下をくすぐられた俺は、思わず素っ頓狂な声で爆笑してしまった。
この日は薄手のTシャツに下はハーフのスウェットという格好だった。そのため、シャツの上から脇の下をくすぐられただけでも爆笑するくらいくすぐったかった。
杏奈「ホントだ(笑) うける、マジで全然動けないのねー」
そういうと杏奈は楽しそうに笑った。
杏奈は普段からノリがよくて明るい「お笑いタイプ」なので忘れがちだが、かなり美人でカワイイ。そのため、不意にボディタッチをされるとドキドキすることがある。だが、くすぐりは別だ。
俺「お、お前、そういうのやめろよ。
俺、マジでくすぐりはダメなんだよ」
そう言ってから、俺は「しまった」と思った。
杏奈はかなりのイタズラ好きである。
よく友達同士でも普段からドッキリをかけたり、イタズラをしてキャッキャと喜んでいる明るいタイプだ。そして、俺がいま「くすぐりが弱い」と言ったのを聞いて、明らかに嬉しそうな顔を浮かべている。
杏奈「ふーん、どれどれ?」
俺「ばかっ、ちょっと待っ、ぎゃーっはっはははははははははははははははははははっ、だーーははははははっははっ、やめろーっはははははははははっ」
杏奈「あはっ、おもしろーい(笑) ゆうき君、本当にコチョコチョ弱いんだね、意外と可愛いとこあるじゃん(笑)」
俺「も、もうやめろよ。全然おもしろくねーよ」
杏奈「えー、なんでー? 楽しそうに笑ってたよ? ほーら、こちょこちょこちょー」
俺「だーっはははははははははははははははははっ、やめてっ、マジやめてーっははははははははははははははははははは」
男性にはわかると思うが、20歳にもなると、女の子に「こちょこちょ」されること自体がもう恥ずかしい。子供をあやすような口調でくすぐられると、それだけで顔が真っ赤になるくらい羞恥心を感じる。しかもいい歳の男が、女の子に指先だけで無理やりゲラゲラ笑わされるというのも屈辱である。
だが、杏奈のようなイタズラ好きは、1度、「S」のスイッチが入ると止まらなくなるらしい。
杏奈「ゆうき君って、普段ちょっとクールな感じだけど、くすぐられるとそんな顔で笑うんだねー(笑)なんか意外な一面を発見(笑)」
俺「う、うるせーな。もうマジでやめろよ?」
杏奈「えー(笑) なんか口の利き方が好きじゃないなー」
俺 「は?なに言ってんだよ、いつも通りだろ」
杏奈「だから嫌なの、もっと可愛くお願いしなよ(笑)」
そういうと、杏奈は俺のTシャツの中に手を入れてきた。
杏奈「じゃあ、脇はやめてあげるね。お腹はどうかなー?」
俺「ちょっ、そういう問題じゃねーっ、ぎゃーっははははははははははっははははははははははは、だめっ、だめーっははははははははははははははははは、よじれるーっはははははははははははははははははは」
杏奈「やばーい、おもしろーい(笑)」
杏奈は可愛い顔を近づけて、俺がみっともなくゲラゲラ笑ってる顔を、至近距離で覗き込んでくる。これは本当に恥ずかしい。
俺「ぎゃーっははははははははははっははははははははははは、やめてっ、マジやめてーっははははははははははははははははは、ギブーっははははははっはははははは」
そうして俺たちがはしゃいでいると、同じく留守番を任されている後輩女子2人がこっちにやってきた。あまりにも楽しそうな笑い声が聞こえてくるので、何をしているのか気になったのだろう。
早苗「えー、何してるんですか?」
玲奈「なんか、すっごい楽しそうな声聞こえるんですけど!(笑)
私たち超暇なんで混ぜてくださいよー」
やってきたのは、早苗と玲奈という後輩女子2人。
玲奈は、杏奈にそっくりなタイプの後輩女子。明るくてお笑い気質でノリが良い。まさに後輩版の杏奈といった感じ。髪色は茶髪のロングだが、ギャルほど派手ではなく、今どきの女子大生といった可愛い感じ。
一方の早苗は、目がパッチリした黒髪ショートの文学系女子というタイプだ。杏奈や玲奈ほどお笑い気質ではなく、どちらかというと清楚系のイメージだ。そして、俺は実は早苗ちゃんのような黒髪ショートのカワイイ女の子がタイプだ。
俺「べ、別に何もしてねーよ」
杏奈「してるよー(笑) いまね、ゆうき君をコチョコチョして遊んでるの(笑)」
早苗「あ、それで笑い声が聞こえてきたんですね。誰の笑い声かと思った」
杏奈「一緒にやる?」
俺「ふ、ふざけんなっ」
俺は、この展開はマズイと思った。
早苗はともかく、玲奈はこういうノリには全く躊躇なく参加するタイプだからだ。
玲奈「えー、いいんですかー?!(笑)」
俺「ばっ、ばかっ、良くねーよ」
玲奈「ゆうき先輩に聞いてないですよ! 杏奈先輩、いいんですか?」
杏奈「全然いいよー、じゃあ、私はお腹くすぐるから、玲奈ちゃんは脇の下お願いしていい?」
玲奈「おっけー(笑) あたしくすぐり上手ですよ!(笑)」
俺「お前ら、何勝手なことっ、ぎゃはははははははーーーーーっはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ、ダメダメダメーっははははははははははははははははははははははははははは」
俺は両手をバンザイで拘束されたまま、女子2人にくすぐられて、なすすべなく強制的に笑わされた。
玲奈ちゃんの指は、杏奈よりも細くて爪が尖っているせいで、脇の下をコチョコチョされると気がおかしくなるほどくすぐったかった。一方、杏奈は何の遠慮もなく俺のTシャツの中に手を入れて、脇腹、おなか、背中、乳首などをコチョコチョとまさぐった。…乳首はダメだろ…。
お腹や背中をくすぐりながら、どさくさに紛れて乳首をコチョコチョしてくるので、抗議するタイミングもわからず、恥ずかしさとくすぐったさで顔が真っ赤になる。もちろん杏奈は俺のそんな反応も楽しみながら、わざと胸をくすぐってくる。
俺「ぎゃーっははははははははははっははははははははははは、やめろっーーっははははははははははははははは、ダメだってーっははははは、やめてーっはははははははははーーーっはははははははははっ」
玲奈「本当、弱ーい!(笑) 面白ーい! なんかイケナイことしてる気分ですね(笑) 」
杏奈「ね、男子を縛ってイジメるなんてちょっとゾクゾクするよね」
早苗「2人ともヤバすぎです(笑)」
とくに止めようとするわけでもなく、俺が女子2人にくすぐられて、情けなく爆笑している俺の姿を見ながら、呆れたような顔で苦笑する早苗。
杏奈「ふふっ、そうだ! 良いこと考えた!
今なら何お願いしても言うこと聞いてくれるかもよ?」
玲奈「えー、どういうことですか?」
杏奈「例えばねー」
俺「お前ら、いい加減にしろって、俺で遊ぶなっ!」
すると、杏奈は可愛い顔を俺に近づけて、目を覗きこみながらこう言った。
杏奈「ねえねえ、ゆうき君。
今日のお昼ご飯、ゆうき君が奢ってくれないかなー?」
俺「何言ってんだよ、俺は人にはおごらない主…だーーーっははははははっはははははははははははははははははははははははは、やめてやめてーっはははははっははははははははははははははっははははははは」
杏奈はTシャツに手を入れて、俺の右側の脇の下と左側の乳首を同時にコチョコチョした。乳首が敏感で弱い俺にとって、この脇の下くすぐりと乳首コチョコチョの同時責めは堪らない。
俺「あーっはははははははははははははーーーっ、わかっ、わかったーはっははははははははははっははははははははははは、お、奢るよーっはははははははははははははははははっ、そ、それやめてくれーっはははははははははははっはははははははははは」
脇の下のおかしくなるようなくすぐったさと、乳首の気持ちよさ、恥ずかしさが同時に襲ってくる。俺は顔を真っ赤にしながら首を振って言った。
杏奈「うーん、なんかその言い方、イヤイヤじゃない?」
俺「だーーーっははははははっははははははははははははははははははは、ちがっ、違うよーーっははははははははははははははははははははははははははは、おごっ、奢りたいーははははははっははははははははははは、奢らせてくれーっはははははははひひひひひひひひひ」
杏奈のくすぐりの手が止まる。
杏奈「ふふ、ほーらね?」
玲奈「杏奈先輩すごーい!(笑)」
俺「ぜえ、ぜえ、お前ら、もう本当にいい加減にろって….」
杏奈「玲奈ちゃんも何かお願い事してもいいのよ?」
玲奈「そうですか?じゃあ私はぁ….、」
玲奈ちゃんもこういうノリでは躊躇しない。
玲奈「ゆうき先輩! 私は美味しいお寿司が食べたいですー」
俺「なっ、玲奈ちゃんまで何言って…..ぎゃーっははははははははははっははははははははははは、ははははははははははっははははははははははははははははははははははははははははははっ」
玲奈ちゃんも俺のTシャツの中に手を入れて、容赦なく乳首を脇の下をくすぐりはじめた。
杏奈は、男友達のような親しい間柄だからまだいいが(それはそれで恥ずかしいのだが)、まだあまり慣れていない、可愛い後輩女子に生で乳首をくすぐられるのは、めちゃくちゃ恥ずかしくてくすぐったい。
玲奈ちゃんも、顔を近づけて至近距離で俺の顔を覗きこんでくる。
そしてくすぐりながら、「ねえ、ゆうき先輩! 私、お寿司がいいー!ねえ、お寿司ー」と、可愛い甘えた声を出してくる。甘い声でおねだりしながら、抵抗できない俺の脇の下と乳首をくすぐってくるのだ。小悪魔以外の何物でもない。
俺「ぎゃーっははははははははははっ、わかったーーっはははははははははははは、わかったからーっははははははははははーーははははははははっ、寿司、寿司おごらせてくれーっはははははははははははははははははははははははははっ、そっ、そこダメだってーっははははははははははははははは」
玲奈「えー? そこってどこですか?(笑)」
どうやら玲奈ちゃんは、杏奈以上にドSの素質があるのかもしれない。
俺「あっははははっははははははははは、わかったーっはははははははっはははははははははははは、寿司、寿司おごらせてーっははははははははっはは、奢りたいーっははははははははははははははは」
玲奈「もうそれはわかったから。今そんなこと聞いてません。どこをやめて欲しいの?」
俺「ひーーーひっひひいひっひひひひひひひひひひっひひひひ、かっ、勘弁してくれーっははははははっははははははははははははははははははは」
後輩の女の子に言葉責めをされるのはかなり恥ずかしい。屈辱なんてものではない。何とか、両手を下ろして胸と脇の下を隠そうとするが、男共がガッチリと手首を拘束していったせいでビクともしない。玲奈ちゃんは、くすぐりが上手いうえに意外としつこい。
この流れに杏奈が加わってきた。
杏奈「じゃあ、脇の下のくすぐりは私に任せて! 玲奈ちゃんはそっちお願い!」
玲奈「了解です、先輩!」
杏奈は俺のTシャツを脇の上のところまで捲り上げてしまった。乳首も脇の下も丸出しになる。
さらに、杏奈が俺の脇の下を両手でくすぐり、玲奈ちゃんが両手で俺の左右の乳首を同時にくすぐりはじめた。
俺「やだーっはっははははははははははははははっははははは、はーーーっはははっはははははっはははははははははははは、やめてくれーっはははははははははははっ、ギブギブギブーっはははははははははははは」
杏奈「だからぁー、どこがギブなの?」
玲奈「正直に言わないと、終わらないですよー先輩、ほら、コチョコチョコチョコチョ」
杏奈による脇の下の強烈なくすぐったさも堪らないが、何より、後輩の玲奈ちゃんに両手で乳首をコチョコチョされている恥ずかしさと気持ちよさ、くすぐったさはその何倍も効く。
俺「やめてーっははははははははははははははっ、ちくっ、乳首ダメーっははははっはははははははははははははははははははははは、乳首っやめてくれーっはははははははははははっはははははははははは」
俺はとうとう観念して顔を真っ赤にしながらそう叫んだ。
だが、玲奈ちゃんから返ってきた言葉は意地悪だった。
玲奈「だーめ。ちゃんと『おっぱいは許して』って言ってください」
杏奈「玲奈ちゃん、アンタ、可愛い顔してドSね….(笑)」
玲奈「ふふっ、あたし、年上でちょっとMな彼氏と付き合ってたから、こういうの得意なんです(笑)」
俺は恥ずかしさで半泣きになりそうだった。
後輩女子にくすぐられて「おっぱいは許して」なんて言えるわけがない。
だが、杏奈も助けてくれるどころか、むしろノリノリだった。
2人の言葉責めはエスカレートする。
2人は意地悪な言葉を耳元で、俺にだけ聞こえるように囁きはじめた。
玲奈「ほーら、ゆうき君のおっぱいコチョコチョコチョ~♪」
俺「やめーっはははははははははっはははははははは、やめろーっはははははははははははははははは、だめっ、だめーっはははははははははは」
玲奈「ふふっ、先輩、顔真っ赤ですよ? 恥ずかしいねー?」
杏奈「早く言わないと後輩の前でパンツ脱がしちゃおっかなー?」
俺「だーっはははははははははははははは、やだーーーーっはははははははははははは、もうっ、やめてくれーっはははははははははははっは、言うからーっはははははははははははは」
俺は耳元での恥ずかしい言葉責めとくすぐりに耐えきれず、ついに涙目で言った。
俺「あーーッはははははははははははははは、許してっ、おっぱい許してーっはははははははははははははははははは、おっぱいダメーっははははっはははははははははははは、こっ、こちょばいーっはははははははははははははは」