姉「もうっ! また服を脱ぎ散らかして! 漫画もあっちこっち広げっぱなし!少しは片づけなよ」
妹「ガミガミうるさいなぁ、そんなに怒ってばっかりいると老けちゃうよ。お姉ちゃん、そんな性格だから彼氏もできないんじゃないの」
姉「なっ!あーむかつく、今日こそ許さないから」
これは社会人2年目の姉と、大学生の妹の話。2人は一緒に暮らしている。妹は関東の大学に進学してきて、既に関東で就職して1人暮らししている姉の部屋に一緒に住んでいるのだった。
姉はいわゆる美人タイプだが、性格がキツイ。勉強も出来て、良い大学を出ていて、大手企業に就職している。だが、性格がキツく怒りっぽいせいか男性があまり寄りつかず、ひそかに姉はそのことに悩んでいる。
一方、妹は、いわゆるフワフワした可愛い系の女の子で、はっきり言ってモテる。勉強ができるわけではないし、性格も少しダラしないところがあるが、男ウケがいいのだ。それによく男友達を姉の部屋に勝手に連れてくるので、それも姉にはイライラするポイントの1つだ。
というわけで、2人はよく喧嘩をする。
姉「今の発言は謝りなさい!なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないのよ」
妹「やーだーよ、お姉ちゃんこそ、たまには謝りなよ。いっつも自分の方が正しいみたいな言い方して。」
姉「ふざけないで!なんであたしが謝らなきゃいけないのよ!」
妹「もう、そんなにプリプリしないで。女の子はニコニコしないとモテないんだよ。ほーら、笑顔笑顔」
そういうと、妹のユキはいきなり、姉の脇腹をむんずと鷲掴みしモミモミとくすぐった。
姉のみさきは、くすぐりに弱い。いきなり脇腹を揉まれたら、たまらない。
姉「ぷぎゃっはっはははっ、な、何すんのよ、ふざけんなバカっ!」
やっきになって妹の手を振り払った。
妹「あれ? お姉ちゃん、またちょっと痩せた? ダメだよ、スタイル良いのはいいけど、あんまり細いとおっぱいも小っちゃくなっちゃうよ(笑)」
姉のコンプレックスの胸のことをからかう妹。たしかに姉はスタイルは綺麗でモデルのようだが、胸はAカップ。それに対する妹は、男性がほどよく好むような柔らかそうな体型のCカップ。胸のことを妹に言われるのは、本当に腹が立った。
姉「なっ! そういう、すぐ人をおちょくる態度が許せないのよ、むかつく! 謝りなさい! で、今すぐここ片づけて!」
妹「えー、もういいじゃん、うるさいなー。明日やりますー、今日はもう眠いの」
そういうと、スタスタと自分の部屋に向かう妹。
コケにするだけコケにして、自分勝手に話を終わらせようとする妹に、姉は怒りが爆発した。
姉「ちょっと!待ちなさい!」
姉は力強く妹の手を掴み、ふりむかせると、頬をピシャッと叩いた。つい手が出てしまった。こうなると、もう引っ込みがつかない。
妹「痛い、なに? 顔はやめてよ。そういう、すぐヒステリックになるとこがダメなんだよ。ママみたい。」
姉「うるさいっ、謝りなさい」
そういって、妹の頭をおさえつけて、無理やり謝らせようとする姉。
自分が働いて家賃を払っている部屋にも住ませてあげて、妹は楽しそうにチャラチャラと大学生活を楽しんでるだけなのに、こんなにコケにされるなんて我慢できない。
だが、次の瞬間、姉はフッと腕をねじり取られて、背中に腕をまわした状態で捕まえられてしまった。そのまま関節をとられて、なんだかわからないまま床にねじ伏せられてしまう姉。
妹「ふっふ、凄いでしょ。これ男友達に教えてもらったの。非力な女の子でも簡単にできる合気道の技なんだってー。痴漢対策にもなるって思って覚えてたんだけど、役に立つこともあるなー。」
そういうと、床にうつ伏せになって背中で腕をねじりとられている姉の背中に、妹は馬乗りになった。
姉「うぐぅう、は、離してよっ!バカっ!」
妹「だーめ、お姉ちゃんはちょっとカリカリしすぎだよ。さっきも言ったけど、もうちょっと笑顔を大切にしないとダメだよ。お姉ちゃんのタメに言ってるんだからね?」
姉「なっ、なにわけわかんないこと言ってんのよ、なんでアンタに説教されなきゃ・・・」
妹「もう、そうやってすぐ怒るー。ほーら、笑って笑って。」
そういうと、妹は、うつ伏せの姉に馬乗りになって姉の左腕をねじりとったまま、がら空きになっている姉の左側の脇腹をモミモミとくすぐりはじめた。
姉「ぎゃーっはっはははははっはっはははははっはは、まって、まってはっはっはははははははっははは、嫌ーっはははははははっはははははははははははっははははははーーっはははははははははっははは」
けたたましい声をあげて吹き出す姉。
妹「今日はもう寝ようと思ってたけど、特別にお姉ちゃんが良い女になれるように、笑顔の特訓に付き合ってあげるよ。」
姉「ぎゃーっははっはははははははははっははははははは、いーっひひひっひひひひひひっひひ、ふ、ふざけんなーっはははっははははははは、やめろっ、やめてよーっははははははははははははははははっははは」
なんとか必死に逃げだそうとする姉だが、腕を背中でねじり取られている上に、背中に馬乗りになって体重をかけられているので、全く身動きがとれない。逃げられない状態で、弱点の脇腹(アバラ)をモミモミされるのは、絶望的で泣きたくなるほどのくすぐったさだった。
妹はただ冗談半分、遊び半分で、脇腹に指を食いこませて揉んでいるだけなのだが、姉からすると、それは暴力を振るわれるようりもキツくて苦しかった。
妹「ふふふっ、お姉ちゃん、昔から本当にコチョコチョ弱いよねーw」
姉「いーぎっひひひひひひひひひひ、ばっ、ばかーっはははははは、い、いい加減にしてーっははっはははははははははははははっははは、あ、あとで覚えてろっーっはははははははははは、ははははっはははは」
妹「もう、口が悪いなぁ。素直にごめんなさいすれば、許してあげてもいいよ?」
姉「なーっはははははははははは、なっ、なんであたしがーっはははははははははははははははっははははははははは、なんであたしが謝るのっよーっはははははははははははははは」
息ができないくすぐったさと苦しさ、怒りと悔しさで、顔を真っ赤にしながらアホみたいに笑い狂うことしかできない姉。
いつもいつも自分をおちょくる妹を今日こそ謝らせようとしていたのに、なぜか逆に自分が謝らせられようとしている。しかも、もう大人の女性である姉が、子供のお仕置きである「コチョコチョ」で屈服させられようとしているのだ。情けないやら、腹が立つやら、悔しいやらで、目には涙が浮かんでいる。
それを見透かしたように、また妹が姉をおちょくる。
妹「悔しいでしょー? ねえ、悔しい?(笑) ほらほら、コチョコチョコチョ。」
姉「ひーーっひひひひっひひひひひひひひひひ、いき、息できないからーっひひひひひっひひひひひひひひ、一回やめてってばっーっはははははははははははははははは、ふざけないでーっはははははははははははは」
妹「違うでしょ、『ごめんなさい、許してください』ってちゃんと言えるまで、くすぐり続けるから。」
見た目はゆるふわの可愛い系なのに、なかなか、こういうときは鬼畜で意地悪な妹である。3分はくすぐり続けた頃、ついに姉は力尽きた。「絶対に妹なんかに謝りたくない」という心が折れた。
姉「ごめんなさいーっははっははははははははははははははははははは、あたしが、あたしが間違ってたーっははははははははははは、許して、許してくださいーっははははっははははははははっはははは、お願いーっははははははははははははははははははは」
妹「どうしよっかなー?」
姉「やめてくださいーっひひひひひひっひひひひひひひひひひ、ごめんなさいーひひっひひひひひひひひひひひひひひひ、もうダメーっはっははははははははははあははははははははははははははは、おかしくなるーっはははははははははははははははははは」
妹「本当に反省してるの? お姉ちゃん」
姉「してまずーっははははははははははははっははははははははは、反省、反省じてますーははっははははははははははははは、あーああはははははははははは、ごめんなさい、本当ごめんなさいーひひひっひひひひひひひひひひひひひひひひひ」
妹「うふふ、なんか必死で可愛いなー(笑)、何がごめんなさいなの? 大人なんだから、ちゃんと説明して」
姉「ひーっひひひひひひひひひひひひひ、もう嫌ああああっはははははははははははははははっははははは、すぐ、すぐ怒ったりカリカリしてごめんなざいーっひひひひひひひひひっひひひひひ、あと、さっきはビンタしてごめんなさいーひひっひひひひひひひっひひひ、許してくださいーっははははははははははは」
妹「そうだね、よしよし。今度からはすぐ怒っちゃダメだよ? じゃあ、今日はこれくらいで許してあげるから、ちゃんとお礼いって」
姉「ぎゃっはははははっはっはーーっはははははははははははははは、な、何、わがりませんーっははははははははははははははははははははははははははははははは」
妹「何でわからないのよ、全く。お姉ちゃんが良い女になれるように、私も疲れてて眠いのに、こうやってお仕置きしてあげてるんでしょ? それとも、まだお仕置きが足りなかったかな?」
姉「ぎぃっひひひひひひひ、もう十分、十分ですーっははっははははははははははははっはははははははは、ありがとうございますーっははははははははははははははははは、お疲れのところ、お仕置きありがとうございまずーっははははははははっははははははははははははは」
続く