鏡花「…んぎゃーーーはっはっははっははっははっははははっはっははっはははははっ!!!あーーーはっはっははっはははっははははっはっははっはっ!!」

 

 

 

その途方もないくすぐったさは、鏡花の我慢の限界を、いともあっけなく超えてしまった。

部屋中に響き渡るとんでもなく大きな笑い声に、後輩の女性社員たち2名は、思わずビクっとしてのけぞった。

 

強盗「どうだ?おばさん、こーーーーーちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ」

鏡花「ぎゃーーはっははっはははっははっはははっはっ!!」むりむりむりむりーーーはっはっははっははははっははははっ!!!くずぐったいっ、くずぐったいーーーーひっひひっひっひひひひっひひひっ!!!」

 

 

 

 

鏡花は人が変わったように、椅子をガタガタと揺らし、全身をくねらせ、足をバタつかせた。そして、今にも椅子から転げ落ちそうな勢いで笑い悶えはじめたのだ。

人間、成人して大人になると、他人から全力でこちょこちょされることなどない。

しかし人のくすぐったさは、子供の頃からそう簡単には変わらないものだ。

むしろ女性は、30歳前後になると身体が敏感になり、余計にくすぐりに弱くなることも多い。

普段、絶対に触られることのない足の裏を、男性2人がかりでこちょこちょされるのは、泣き叫びたくなるほどのくすぐったさだった。

 

「おいおいおい、嘘だろ?(笑)」

突然、強盗の1人が何かに気付いたようにいった。

 

「ほら見ろ、このおばさん、

今おしっこ漏らしたぜ?」

鏡花「いやーーーーはっははっはははっははははははははっははははははっはははっ!!!!やめでーーーーーはっはっっはっはははっははっははははっはははっっっっ!!」

 

あのときの出来事について、絵里奈さんに話を聞いた。

 

絵里奈さん

「 足の裏を全力でこちょこちょされたのが、信じられないほどくすぐったかったのでしょう。
鏡花さんはパンツをおしっこで濡らしてしまったようでした。」

 

 

鏡花は突然のくすぐったさの尿漏れで、パンツとスカートにくっきりと黒い染みをつくった。

誰がみてもお漏らししたことが丸バレだった。

 

 

 

 

強盗「おいおい、おばさん、いい歳してお漏らしかよぉ(苦笑)」

 

 

この年齢になると、体質によっては「尿漏れ」しやすくなる。

突拍子もなく驚いたり、急に笑ったりしたはずみで、おしっこが出たりする。
コチョコチョでおしっこを漏らすなんて、男性には信じれないかもしれない。

だが、実は30歳をこえた女性にとっては、必ずしも珍しいことではない。
少なくとも、若い女の子よりは、くすぐられておしっこを漏らす可能性は高い。

 

 

強盗「へへっ、おばちゃん、随分、足の裏まで敏感だねえ、かわいそーに。溜まってんのか?(笑)」

強盗「欲求不満なら俺たちが慰めてやるぜ? 足の裏でよければ….だけどな?」

 

 

鏡花さん「んぎゃーーはっははっははっははっははははっはははははっはっはははっ!!!やめでーーっ、やめでーーーっはっははっははっはっははっはっははっははっ!!! ぐるじいーーひひひっひっひひっ、くすぐり苦じいいーーひひひひひひっ」

 

鏡花の口からは笑い声が決壊したように溢れ出し、目からは涙がこぼれた。

その暴力的なほどのくすぐったさに、いっそ椅子から転げおちて、床をのたうちまわりたい気持ちだった。

 

( いひひひひっ、待ってっ…っ息できないっ…っ!ごれ息できないっ…ひひひいいっ!)

鏡花は、あまりのくすぐったさに過呼吸のようになっていた。
笑い声を吐き出すのに精いっぱいで、息を吸うことが追いつかなかった。

 

だが、椅子にしっかりと両手両足を縛りつけられている鏡花は、椅子から転げ落ちることもできない。

ただ派手に椅子をガタガタと鳴らすことしか叶わなかった。

逃げられない—-

その感覚がくすぐったさを倍増させた。

 

強盗「おばさんはムカつくから、エロいことなんてしてやらねーよ。何時間もくすぐるだけだ」

強盗「ほーら、こちょこちょこちょこちょこちょこちょ、楽しいだろ(笑)」

鏡花「はーーーはっはっははっははっははっははははっはははっ!!!くすぐっだいっ、くすぐっだいーーーひっひひひっひっひひひひっひひひっ!!!」

 

くすぐる強盗たちは笑っていたが、鏡花はもはや泣き叫んでいた。

 

 

 

 

強盗「俺たちを舐めた罰だぜ? どうせ危害を加えられねぇと思って甘くみただろ、バカめ」

強盗「ほら、なんとか言ってみな」

 

 

そういいながら、強盗たちは、執拗に鏡花の足の裏ばかりをこねくりまわす。

ぴっちり揃えてぐるぐる巻きにされた両足の裏。

2人がかりで、男性の20本の指で、くすぐられる。

 

発狂して涙が出そうなくすぐったさだった。

大人になって、他人にこんなに足の裏を触られるのははじめてだ。

 

鏡花「ぎゃーーーーーーーはっーーーはっはっはっはっはははっははっはっ!!!だめだめだめだめだめーーーーははっははははっはっ!! ぞれだめっっぞれだめっっーーーーーーはっはっはっはははははっはっ!!」

 

足の裏は本当にくすぐったかったのだろう。

鏡花は、肺の息をすべて絞り出し、声にならない声で笑いながら、泣き声で叫ぶように恥ずかしい言葉を口にした。

 

鏡花「あははははっっ!!申し訳゛っありまぜんでじだぁっ゛゛っ!!あーーはっはははははっ!
はーーははっははっはははっはっははっはっ!!申し訳゛ありばぜんでじだぁーーーはっはっはっはははっははっはははははっ!!!」

 

鏡花は泣きじゃくっていた。

大人が足の裏をくすぐられて、泣いてしまう姿は、惨めで恥ずかしいものだった。

強盗たちは笑った。

 

くすぐったさのあまり、鏡花は2度目の尿漏れをした。

パンツがびちょびちょになり、おしっこがお尻を伝って椅子に落ちるのが自分でもわかるほどだった。

 

強盗「へっへ、なんだい?、聞こえないぜ?」

鏡花「あはっははははははっははははっ!! 足の裏っやめでぐだざいーーーははっははっははっははははっ!!ぞれっ、ぞれやめでぐだざいーーーはっははっははははっはっははははははーーーーーーーーーーっっっっーーーーーーーーーーーーっっっーーーーっっ!!
ーーーーーでぎないっ、息でぎないーーーーーーーっっっーーーーっっっーーーーーっっっ」

 

だが、強盗たちは許さない。

勝ち誇った顔でニヤニヤしながら、鏡花の綺麗な足の裏をガリガリとくすぐり続ける。

 

鏡花「あーーはっはははははっ!申し訳゛っありまぜんっ、!もうじわげっ、ありまぜんでじだぁっーーはっはははははははっははーーーははっ(泣)(泣)」

屈辱で顔を真っ赤にしながら、泣いてそう叫ぶ鏡花。

もうプライドとかを気にするレベルではなくなっていた。鼻水まで出ていた。

 

 

絵里奈さん「あの….冷静で頼りになる鏡花さんが、足の裏をコチョコチョされて、泣きじゃくりながら謝っているのを見て、

ああ、私たちは希望がないかもしれない…ちょっとそう思ってしまいました。」

当時を思い返して、絵里奈さんはそういった。

 

鏡花「はーーーはっはっははっ!!たずげでぇーーーーっ!ごべんなざいっ!誰が助けでぇぇっーーへへへっへへへへっ(泣)」

はーーーーはっははっははははっはははっ!!偉ぞうなごと言っでっ、申し訳゛っ、ありまぜんでしだぁっーーーはっはははっははははっはっははははっ!!!!(泣)
あははははっ、ひーーひひひひっひぃっ、誰が助けでぇぇっーーへへへっへへへへっ(泣)」

 

絵里奈さん「せっかく鏡花さんに助けてもらったのに…、私たちは、それを止める勇気がありませんでした。

止めたら、自分が同じことをされるんじゃないかって…..ごめんなさい」

 

おしっこを漏らして、鼻水と涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら、そう叫ぶ鏡花。

2人の後輩の女子社員は、申し訳なさそうな顔をしながら、目を合わせないように俯いた。

自分たちを守ろうとして、鏡花はこうなったのだ。

 

絵里奈さん「いま思えば、きっと、鏡花さんは、普通の女性よりも何倍も、足の裏が敏感だったんでしょう。

私が変わってあげれば、よかったです….」

 

 

強盗たちは、勝ち誇った顔をしていた。

あんなに凛としていた鏡花が、靴を脱がして足の裏をナデナデするだけで、ここまで泣き叫ぶのが面白いのだろう。

人間には、誰にでも意外な弱点があるものだ。

 

 

鏡花は、「何でもしまずっ」「許してくだざいっ」と別人のように泣き叫んでいた。

 

 

強盗「えへへ、まだまだ許さねえぞ、俺たちに偉そうに説教しやがって」

強盗「お腹がよじれて、うんち漏らすまでくすぐってやる(笑)」

 

強盗たちはそういって、悶絶する鏡花の顔と口をタオルで覆ってしまった。

喋れないようにしてしまったのだ。

何も見えないし、交渉も降参もできない。

鏡花にとっては絶望的だった。

 

 

強盗「交渉が成立して解放されるまで、お前1人だけ足の裏コチョコチョしつづけてやるよ(笑)」

強盗「ちょうど退屈してたからな。いいオモチャができたぜ

7時間でも、8時間でも、足の裏だけをくすぐり続けてやる。じっくり楽しもうぜ?」

 

まだ足の裏をくすぐられて15分ほどだ。

ここから、連続で7~8時間、足の裏をくすぐられ続けるのを想像したのだろう。

鏡花はタオル越しの布の中から「ひぐっ、ひぃーーんっ(泣)」と子供のような泣き声を出した。

 

美しいカッコいい女性になれるように、自分を律して鍛え続けてきた鏡花。

その鏡花は、生まれてはじめて、頭の良さと努力で解決できない、乗り越えられない理不尽な目にあわされていた。

 

こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ

 

鏡花「..うふうっふふふーーーふふふふふふーーーっ!!ふふうふふーーーーーふっふふふーーーーーーふふふふっ!!!」

(いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだっ泣)

 

 

 

 

狂ったガタガタと椅子を震わせ、タオル越しに赤ちゃんのような高い泣き声を出しながら、

必死に何かを訴える鏡花。

 

だが、強盗たちは、そんな鏡花の綺麗な足の裏を、暇つぶしのようにくすぐりながら、世間話をしていた。

 

強盗たち「あーあ、早く交渉まとまんねぇかな。金入ったらベンツ欲しいぃ」

強盗たち「ばーか、盗んだ金でベンツ買えるわけねーだろ(笑)」

 

明らかに、もう足の裏をくすぐる意味はない。

強盗たちだってもう飽きている。

なのに、….鏡花を泣かせるためだけに、足の裏をくすぐる手だけは止めない。

見張りの休憩やトイレに行くときさえ、別の強盗にくすぐりを頼むほどの異常な執着だった。

 

鏡花「..うふうっふふふーーーふふふふふふーーーっ!!ふふうふふーーーーーふっふふふーーーーーーふふふふっ!!!(泣)」

 

 

 

 

 

さらに3時間後。

暇を持て余した強盗たちは、鏡花のブラウスのボタンを外して、意味なくおっぱいを露出させる。

 

自慢の大きな魅力的なおっぱいが、ボロンと露になった。

 

鏡花は、一瞬、オッパイを触ってもらえるのではないかと喜んで期待した。

つまり、足の裏のくすぐりが終わるのではないかと思ったのだ。

だが、残念ながらそうではなかった。

 

強盗たちは、鏡花の綺麗なおっぱいをただ笑って鑑賞しながら、また足の裏をコチョコチョとくすぐりはじめた。

鏡花のオッパイは、ただの鑑賞のために露出させただけだった。

 

鏡花「..うふうっふふふーーーふふふふふふーーーっ!!ふふうふふーーーーーふっふふふーーーーーーふふふふっ!!!(泣)」

鏡花(もういや゛っいや゛っあああ゛っ、足の裏はいや゛あああ゛っ泣泣泣泣泣泣泣泣)

 

鏡花は、なぜか乳首をビンビンにしながら泣きじゃくった。

代わりにオッパイを触って欲しくて、泣きながら豊満なバストを揺らして、男性たちにアピールした。

だが、強盗たちはそれを見て笑うだけで、執拗に足の裏だけをコチョコチョしつづけた。

 

強盗たち「ああ、すげーオッパイだな、コイツ(笑)」

強盗たち「乳首うまそう、しゃぶりつきてぇ(笑)」

 

そんなことをいって笑いながらも、なぜか決してオッパイは触ってくれない。

かわりに、交代で足の裏だけを気がおかしくなるまで、くすぐり続けた。

 

鏡花は、全身、汗でぐっしょりになり、パンツもパンストもおしっこでぐちゃぐちゃに汚しながら、

タオル越しに「ぐひんっ、くひんっ」と泣き喚きつづけた。

精神力の強い鏡花は、人生でこんな声を出して泣いたのは初めてだった。

 

鏡花「..うふうっふふふーーーふふふふふふーーーっ!!ふふうふふーーーーーふっふふふーーーーーーふふふふっ!!!(泣)」

 

 

結局。

最終的に、この場にいた強盗たちは、全員、機動隊に取り押さえられて、その場で逮捕された。

あの性欲の塊のような、マヌケな強盗員たちも、全員、無期懲役が確定した。

 

人質の、銀行の社員や女性スタッフ、お客さんたちは、誰1人、危害を加えられることはなく解放された。

…ただ1人、鏡花をのぞいて。

 

鏡花は、機動隊が突入してくるほんの5分前まで、頭のおかしいほど執拗な強盗に、足の裏をくすぐられ続けたのだ。

その時間は、なんと18時間にも及んだ。

 

鏡花が、救出されたときの姿は、とても目も当てられないものだったという。

 

(完)

 


ジー…

 

 

うだるような暑さが続く。

すでに監禁から6時間が経過していた。

 

 


ゴオオオオオオオ….

 

 

エアコンの音だけが室内に鳴り響く。

 

 

 

制服をきた鏡花は、パイプ椅子に手足を括りつけられて、身体のアチコチが汗で蒸れるのを感じた。

額からの汗が太ももに落ちた。

 

 

交渉は難航していた。

 

同じ部屋にいる強盗たちも、熱さと緊張感のなか、暇を持て余していた。

 

 

さらに2時間後。

1人の強盗が突然いった。

 

 

強盗「ああ、こんな暑苦しい狭い部屋だ、
余興でもねえと気がおかしくなっちまうぜ
おい、ケイ、手伝え」

強盗「….ばっ、バカ野郎っ、名前呼ぶんじゃねーよ、沸いてんのかっ」

 

2人の強盗はそういいながら、可愛い新人社員2人の前に立つ。

 

 

強盗「よし、おまえら女子2人。
おまえたちは今からおっぱいを出せ」

 

 

いきなりそういうと、2人の若い女性社員のブラウスのボタンを外しはじめた。

スケベのことしか頭にない懲りない連中だった。

 

強盗「胸の大きさをチェックしてやる」

新人社員「いっ….いやっ…っ」
絵里奈さん「…..やめて….っ///」

強盗「その後は…パンツのチェックだ」

 

 

 

 

とうとう、鏡花の怒りが爆発した。

 

 

鏡花「やめなさいっていってるでしょっ!!

いい加減にしなさいっ!バカっ!」

 

 

 

 

 

 


鏡花の怒った声が部屋中に響き渡った。

部屋は一瞬、シーンとした静寂につつまれた。

 

 

 

鏡花「その子たちに手を出さないでって言ってるでしょっ

何かするなら、私にしなさいっ」

 

 

しばらくの沈黙。

強盗たちは顔を見合わせると、少し笑った。

 

 

強盗「あん?さっきからうるせーな、このおばさん」

もう1人の強盗がニヤニヤしながらいった。

 

 

 

強盗「なんだよ?

自分1人だけ相手されてねえから嫉妬してんのか?

若い女子だけチヤホヤされてムカつくんだろ?

…お前もオッパイさわってほしいのか?」

 

 

鏡花はため息をついた。

こんなに知能の低い男どもに見張られているなんて、最悪だった。

 

 

 

鏡花「くだらない…っ

こんなときまで、そんなことしか考えられないのかしら。

どうしようもない男たちね」

 

 

強盗「こいつ、いちいちムカつくな…

俺たちが手出しできねえと思ってナメてんのか?」

 

「おい、やめとけよ」

再び、リーダー格の強盗が厳しい声でいう。

 

 

強盗「ああ、安心しろ、わかってるよ

怪我さしたりはしねえよ」

 

 

強盗の1人はニヤニヤしながら

鏡花の足元に鏡こみ、ヒールの靴を脱がしはじめた。

 

 

 

 

 


鏡花(……え?…..な、なに…..?)

 

 

 

強盗「だが、俺をキレさせたんだ、

ただじゃ済まさねえ….

罰として…オバサンはこちょこちょ拷問だ」

 

 

 

何をいってるかを理解するよりも早く、鏡花の全身を電気のようなくすぐったい刺激が走り抜けた。

強盗の1人が、指で足の裏をツーっとなぞったのだ。

 

 

強盗「ほら、笑えよ、おばさん」

強盗はそういいながら、鏡花の足の裏をくるくると円を描くように指でなぞった。

 

 

 

鏡花「ぷくううううっ…..ぶぷぷっ….ぷくくくくうううっっ!!」

 

 

ほとんど反射的に、鏡花の口から笑い声が噴き出した。

 

 

 

1日の仕事の終わりで蒸れたヒールの中の足の裏、

それを指でなぞられるのは、たまらないくすぐったさだった。

 

 

強盗1「へっへっ、こいつ、いっちょ前に我慢してやがるぜ」

強盗2「おもしれえ、ほらほら、我慢してみろよ?」

 

 

強盗はすっかり怒りを忘れ、ニヤニヤした顔で鏡花の足の裏をしつこくなぞった。

 

 

土踏まずからつま先にかけて、ツーっとなぞり、くるくると円を描いた。

またツーっとかかとまで1本指でなぞった。

足のアウトラインに沿ってゆっくり指を動かし、足の裏のかたちを探るように輪郭をなぞった。

 

強盗1「ほらほら、早く笑えよ、おばさん」

強盗2「そら、笑ーえっ、笑ーえっ」

 

 

 

 

「ぶぷーーーぅぅうううっくくくくくっ…….くくぐく…ぷっぶぷぷっ…」

 

 

強盗「ほら、見ろよ、こいつ
だんだんバカっぽい顔になってきたぜ(笑)」

強盗「無理はよくないぜ、おばさん、
我慢せずに笑っちゃえよ」

 

ニヤニヤと顔を覗きこみながら、からかう強盗2人。
まるで遊ばれているようだった。

 

 

鏡花は、怒りで顔が真っ赤になった。悔しかった。

こんな状況で、男性の強盗に足の裏をくすぐられるのは、たまらない屈辱だった。

 

 

よりによって、なぜ、今このタイミングでくすぐりなのか…

あまりにも人をバカにしている…っ

 

 

だが、許せない気持ちとは裏腹に、鏡花の笑い声は喉元まで出かかっていて、いまにも吹き出しそうだった。

 

 

強盗「ほーら、だんだん楽しくなってきただろう?

リーダー格ではない、別のもう1人の強盗も、面白がって鏡花の足の裏をくすぐるのに参加しはじめる。

 

 

強盗1「俺は右足の裏を担当するぜ」
強盗2「じゃあ、俺は左足の裏だな、そーら、よちよち」

 

鏡花「ぶぷっっ…ぶくくくくくっ…..くふっ….ぶぷーっくっくっくっくっ…..」

 

 

足の裏を這う指が、1本から2本に増えた。

もう、どうしようもなくくすぐったい。

我慢しようとすればするほど、おかしくなるくらいのくすぐったさを感じた。

 

鏡花(こんなの….卑怯よっ….っ!!涙)

 

 

鏡花は足をぴっちり揃えた恰好で、足首をガムテープでぐるぐる巻きにされており、逃げるすべがない。

 

 

そんな格好で、ふざけた若い男たちに足の裏をなぞられるのだ。

今そんなことをする意味や理由は何もない。ただ鏡花に嫌がらせをしたいだけだ。
プライドの高い鏡花には、悔しくて悔しくてたまらなかった。

 

 

強盗「ほら、意地っぱりのおばさんがぁ

マヌケ顔でゲラゲラ笑いだすまでぇ….

あと5秒….4秒….3秒…っ」

 

 

強盗たちがカウントダウンをはじめる。
足の裏のくすぐりがだんだん激しくなるを感じた。

 

鏡花「ぶぷーーーーっぷーーーくううううううっ…….っぶふっふふふうううううっ!!」

あまりのくすぐったさに、鏡花の目にはみるみる涙が溜まった

 

1日仕事をしていて蒸れた足の裏を、1本1本のシワにそってなぞられる。これはダメだった。

ただでさえ、鏡花はこの強盗という緊張感のせいで、神経が過敏になっていた。

 

 

「1秒….
ほら、こーーちょこちょこちょこちょこちょ」

強盗2人は、いきなり両手で鏡花の足の裏を5本の指を使い、ゴシゴシ、わしゃわしゃと掻きまわしはじめた。

いきなり右の足裏を10本の指、左の足裏を10本の指で、引っ掻き回すようにくすぐられたのだ。

 

 

 

鏡花「…んぎゃーーーはっはっははっははっははっははははっはっははっはははははっ!!!あーーーはっはっははっはははっははははっはっははっはっ!!」

 

 

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