金曜日の夜。
今年で23歳のOLの芹那は、大学時代にお世話になっていた、同じサークルの先輩の24歳の女性 麻衣先輩と飲み明かしていた。2人が再開するのは1年振りで、積もる話しで盛り上がった。
とにかく明るくて声も大きく豪快なタイプの美人の麻衣先輩と、どちらかというと大人しくて慎重で人見知りなタイプの芹那。髪色も明るくてメイクも派手めの麻衣先輩に対して、黒髪でスッピン風メイクの芹那と、ファッションも対照的だ。2人は正反対のタイプだからこそ、相性がいいのか、大学時代から仲が良かった。
この日は、何件か居酒屋やバーを梯子して2人ともかなり酔っぱらっていた。
「クラブに行こ! クラブ!」
「今日は良い男探すよ!」
「えぇ、クラブなんて怖いし嫌ですよぉ」
「ばーか、そんなこと言ってたら次の彼氏できないよ!」
先輩の麻衣さんが大声でそういいながら、2人で繁華街の奥の道を歩いていく。
2人ともまず男に困らないくらいの美人だが、ちょうど彼氏と別れたばかりで、次の出会いを探していた。
裏道の角を曲がったところで、芹那は正面から歩いてきていた3人グループ知らない女性にぶつかった。
酔っぱらって少しフラフラしている麻衣先輩に気を取られていて、女性の1人に正面からぶつかってしまった。
向こうの女子3人組も、明らかに喋りながら、よそ見をして歩いていた。
思いっきりぶつかって芹那は吹っ飛び、尻もちをついて倒れる。
カバンの中身も床に散らばってしまった。
女子3人組「いってぇー、何?」
芹那「あ、ごめんなさいっ」
女子「真っすぐ歩けよ、うぜー」
女子「気を付けろよ、ブス」
女性3人組はびっくりするほど口が悪かった。
あんまり今時、都会にはいないタイプのガラの悪さである。
顔を見る限り、すごく若い年齢に見える。
皆、18歳くらいだろうか。もっと下かもしれない。
「ご、ごめんなさいっ」
芹那はさっさと謝って、なるべく関わらないように、床に散らばった持ち物を拾ってその場を立ち去ろうとした。こういうコたちには、関わっても碌なことがない。
しかし、昔から喧嘩っ早く強気な麻衣先輩は、酔っぱらってることもあり、女子3人組に絡みはじめた。
「おい、アンタたち。
待ちなよ、その態度、なに?」
麻衣先輩は、昔から年下の礼儀とか態度には厳しかった。
「い、いいんです、先輩!
私がぶつかったの! 行きましょうっ、
すみませんでした」
「よくないよ!
コイツらの方が、よそ見して歩いてたじゃん!
悪いのはお互い様でしょ?」
「あ? 何? このババア(笑)
なに必死になってんの?(笑)」
「なっ、ババアぁっ?!」
酔っぱらってるのもあって、麻衣先輩は女子グループの方に詰め寄った。
麻衣先輩は女子1人の髪の毛を掴む。
「あんた、ガキのくせに口の利き方しらないのね。
芹那に謝りな!」
「もうやめてよ、先輩ー、行きましょうっ」
その裏通りは、別の通りにある繁華街に抜けるための少し人気のない道だった。
あまりガラの良い場所でもなさそうなので、芹那は早くここから立ち去りたかった。
何となく嫌な予感がしたのだ。
そして、芹那のこういうカンは大体よくあたる。
「なになに、どしたの?」
女子3人よりもさらにタチの悪そうな女5人がどこからともなく現れたのだ。
これで向こうは合計8人である。皆、年齢はわからないが、見た目は中高生くらいに見える。
「なんかー、このババアがぶつかってきた癖に、
謝れとかって因縁つけてきて、絡まれてんのー」
「まじ? 何なの、アンタら」
8人の女子に囲まれる芹那と麻衣先輩。
いくら若い子供に見えるからって、8人に囲まれると芹那としては怖い。
それに最近の若い子は何するかわからないとも聞く。
「ごめんなさい、もう行きますから、
すみませんでした」
だが、酔っぱらって戦闘モードになってる麻衣先輩は、なぜかイケイケである。
今にもつかみかかって喧嘩をしそうな勢いだ。
と、後からきた女の子の1人が、いきなりスタンガンのようなものを麻衣先輩に押し付けた。
「ぎゃっ」
気を失ってしまう麻衣先輩。
「せっ、先輩っ!」
先輩に歩み寄ろうとした瞬間、芹那のカラダにも、ビリっと電気が走った。
そのまま芹那は気を失った。
密室
(うぅぅ….う….)
芹那はうっすらと目をあけた。
まだ記憶がボヤけている。目に飛び込んでくる光がまぶしい。
頭がズキズキと痛い。
(そういえば…、なんか、裏道で若い子たちに
絡まれたんだっけ…。、どうなったんだっけ…。)
ボーっとした頭に、麻衣先輩のカン高い笑い声が飛び込んでくる。
「あーはっははははははははっははははっ」
先輩の笑い声を聞いて、とっさに安堵感につつまれる芹那。
何があったかあまり覚えていないが、とにかくここは、麻衣先輩の部屋か、友達の部屋かどこかなんだろう。麻衣先輩は誰かと楽しく喋ってるに違いない。
(なんだ….、私たち無事だったのか…。
もお先輩ったら。酔っぱらって喧嘩するのはやめてよねぇ)
だが、耳に飛び込んでくる麻衣先輩の声の様子が、どこかおかしいことに気づいた。
「ぎゃーっははっははははははっははははっ、やめでっ、やめでくださいーっはははっははははははっ、
お願いーっはっははははははっはは、苦じいっ、もう許してーっはははっはははははっはははははっ」
麻衣先輩が、楽しいときに高い声で大笑いするのは、いつものことだ。
しかしその笑い声には、明らかに泣き声が混ざっていた。
そう。苦しそうなのだ。
「やめてーっははっははははははははっ、ひーっひひひひひっひひひ、息っ、息できないーっひひひひひっひひ、
許してぐだざいーっひひひひひっひひひひ、もうやだーっはははははっははははは」
よく聞くと尋常ではない。
麻衣先輩は、大笑いしながら「やめてっ」「許してっ」と懇願している。
(………….え? 何? どういうこと?)
ようやく芹那は脳が動き始めた。
(….そういえば、私たち…、
彼女たちに気絶させられたんだっけ?
あの子たち、スタンガン持ってたよね…)
そしてその時点で、芹那は自分が後ろ手に縛られて寝かされていることに気付いた。
ここはどこかの事務所の一室なのだろうか。エアコンの効いた暖かい部屋で、自分は服を着たまま後ろ手に縛られ、床のフロアに転がされていた。
(….な、何これっ!)
なんとかカラダを捩っておきあがる芹那。
…すると、想像を絶するとんでもない光景が飛び込んできた。
「ぎゃーーはっははははははっはっ、もう許じでくだざいーっはははははっははははっ、
私が悪かったがらーっはははっはははははははは、きぃーひひひひっひひひひ、」
麻衣先輩は、服をすべて脱がされ、素っ裸でX字の拘束具に立ったまま手足を拘束されていた。
両足を限界まで開き、両手もバンザイしたまま左右に広く開いた状態で、立ったまま拘束されている。
そしてその周りを、6人くらいの女子が取り囲み、全員で麻衣先輩をくすぐっていたのだった。
「ほーら、バンザイしましょうねー。こちょこちょこちょこちょー」
「さっきのお礼にたっぷり可愛がってあげるからねー」
「ぎゃははははっ、ぐははははははっ、死ぬっ、死んじゃうーっははははははっはははははっ
いやーっはははっははははは、勘弁じでっ、許しでぐださいーっはははははっははははっ」
芹那はその光景を見てゾッとした。
麻衣先輩は、明らかに限界をこえていて半狂乱になっていた。
一体、何時間くらいくすぐられていたのだろう。
全身から汗を拭き出していたし、髪の毛まで雨に打たれたようにビショビショになっていた。
顔は、泣いているせいなのか、汗をかいているせいなのか、
メイクが崩れてグチャグチャになっていた。
よほどくすぐったいのだろう。
麻衣先輩は、手足を拘束されたまま、首をブンブンと左右に振り、
大きなおっぱいを揺らして汗を巻きらし、鼻水を垂らしながら泣きながら笑っていた。
6人の女子たちは、グルっと裸の麻衣先輩を取り囲み、
文字通り全身をコチョコチョとくすぐっていた。
「ねえねえ、脇の下、閉じないならまたくすぐっちゃうよー?(笑)」
「いやーっははっははははははははっ、やめでっ、許じでーっははははっはははははははっ、
もう脇はいやーっはははははっははははっ」
「じゃあ、早く閉じなよー(笑)
3-、2-、1-、はい、時間切れー。コチョコチョコチョ」
「がーっはっははっははははっははははははははははーーっははははははははははっ、
わ、脇は本当だめでずーっはっはっははははははは、お願いじますーっはははははははっ
気がっ、おがじくなるーっはっははははっははははは」
手足を拘束されているんだから、脇の下を閉じれるはずがない。
ネチネチと意地悪なことを言いながら脇の下をくすぐっているのは、さっき、芹那にぶつかって、麻衣先輩に髪の毛を捕まれていた女の子だった。
「えー、くすぐったいのは脇の下だけなのー?」
「ひどー! 脇腹もツボ入れて本気でくすぐっちゃお(笑)」
「じゃあねー、私はアナルをくすぐっちゃおっかなー(笑)」
「ぎゃはははははははっ、ダメダメダメダメーっはははははははははっははははっ、
全部っ、全部きついでずーっはははははははははははっ」
後ろに立っている女の子は後ろから麻衣先輩の脇腹を揉みしだき、
下に屈んでいる女の子は、膝から股下までを何度も往復しながら太ももをくすぐっている。
他にも、横に立って腰をくすぐっている子や、首をくすぐってる子、おっぱいをくすぐってる子もいた。
とにかく、手足を全く動かせない状態で、裸のまま全身を余すことなく6人がかりでくすぐられていた。
想像するだけでも、見ているだけでも全身がゾワゾワする光景だ。
くすぐりが大の苦手の芹那は、思わず「ひっ」と声を上げてしまった。
(…..何なのこれ、何なのこれ、何なのこれ)
すぐにでも「やめてあげてっ!」と声を上げたいところだ。
だが、芹那はとある恐怖から、それを躊躇していた。
(も、もし私が起きてることに気付かれたら….、
わ、私も同じことされるのっ?!)
(いや!絶対いやだっ!
6人がかりでくすぐられたりしたら…、
ぜっ、絶対死ぬっ)
あの強くてプライドの高い麻衣先輩が、6つ以上も年下の女の子にコチョコチョされて、
「やめてくださいっ」「許してくださいっ」と、恥もプライドも捨てて泣きながら懇願してるのだ。
もともとくすぐりの弱い芹那に耐えられるはずがない。
(み…見なかったことにして、
また床に転がりなおそう….)
芹那は、何も気づかなかったフリをしながら、こっそり、ゆっくりと音をたてずに、また寝たフリに戻ろうとした。
(私だって手首を縛られてるんだから、声を上げたって助けられるはずない…)
そう自分に言い聞かせて、ゆーっくり姿勢を倒しはじめた、そのとき。
「おっはよー」
「ひぃぃいっ!」
芹那はいきなり横から1人の女子に声をかけられた。
この子の顔は覚えている。あとから現れた6人組の中でもとびきり可愛くて、しかもガラも悪そうだったからだ。
そういえば、スタンガンを取り出したのもこの子だ。
「今さぁ、お姉さん、
見なかったフリしてまた寝ようとしたでしょー(笑)
ひっどーいっ(笑)」
「い…いや、そんな…っ」
「一応、あんなんでも先輩でしょー?(笑)」
そういって麻衣先輩の方を指さす女の子。
「みっともないよねぇー。
威勢よく喧嘩売ってきたくせに、ちょっと皆でコチョコチョしてあげただけで、
泣いちゃってやんの(笑)」
そういってニコニコしながらこっちを向く。
「お姉さんも、あの姿、みっともないなぁって思うでしょ?」
「え…っ、い、いや、その…..」
「…..は?何?」
「いや、みっともない!っ….と、思いますっ…」
6つも年下の女の子にすごんで睨まれ、思わず先輩を売ってしまう芹那。
少しだけ罪悪感に襲われる。だが、正直みっともないのは事実だった。
今までカッコいい先輩の姿しか見たことのなかった芹那は、くすぐられている半狂乱になっている麻衣先輩をみて、少しだけ「カッコ悪い」と思わずにはいられなかった。
「ほーら、脇の下こちょこちょー」
「おっぱいこちょこちょー」
「おしりもこちょこちょー」
「脇腹もみもみー」
「ぎゃーっははっははははははっははははっ、無理っ、許してぐだざいーっはははっは
ははははっははははははっ、もう、もう逆らいばぜんーっはははははははっははは」
手足が動かせいない状態で、6人がかりでくすぐられるのは、大の大人でもかなり過酷だ。
それは芹那にもよくわかっていたが、それでも子供にコチョコチョされて泣かされる大人の女性、という構図は、みっともなかった。まして、普段の麻衣先輩を知っていれば尚更である。
「大丈夫だよ、
アンタは真っ先に謝ってたらしいし。
あの場でも、先輩を止めて立ち去ろうとしてたんでしょ?」
「え?…は、はい」
「なら、アンタには何もしないよ。
私たちが嫌いなのは、ちょっと先に生まれただけの癖に、
勘違いして調子乗ってる女だけだからねー」
たしかに、芹那は何度も麻衣先輩を止めようとした。
年下だからといって、すぐに上から強く当たるのは先輩の悪いところだった。
その意味では、自業自得という気もしてきた芹那。
「あのー…、
先輩を許してあげてくれませんか?」
「うーん、ダメダメ。
あの女はねぇ、これからまだ調教メニューがあるのよー(笑)
とりあえず、カメラの前でおしっこ漏らして謝るまでくすぐるの」
その言葉に再びゾッとする芹那。
成人にもなって、くすぐられてお漏らしをするなんて女性としては絶対に避けたい。
だが、麻衣先輩の運命はもう確定しているようだった。
「その後はねー、ま〇こにバイブ入れて、
おしりの穴に浣腸して、そのままくすぐりかなー。
あ、もちろん全部ビデオに録るよ」
「…………….(絶句)」
「あ、アンタはもう帰っていいよ。
駅まで知り合いの男に車で送らせるから。
ココの場所がわからないように目隠しだけさせて貰うけどね。」
「….は、はい….」
「アンタの先輩もちゃんと返すから心配しなくていいよ。傷つけたりもしない。
ただ、私たちに生意気な口を利いたことを、たーっぷりカラダで反省して貰うけどね(笑)」
こうして芹那は先に開放された。
(多分続かない)