私の名前は町山芽衣。
棹山椿学校にかよってた元生徒です。
私は1年生のときいじめにあっていました。
当時の私は背も小さくて、いかにも真面目で大人しそうな女の子といった外見でした。 当時は友達付き合いも苦手で1人で本ばかり読んでました。ある時から、クラスで一番美人でリーダー格だった立花桃ちゃんっていう女の子に嫌われてしまって…。それがきっかけでイジメられるようになりました。
桃ちゃんはクラスの女子の中では絶対の権力を持っていて、誰も彼女に逆らえませんでした。男子でさえ、正面から彼女に文句を言う人はいませんでした。そのせいで、次第に私はクラス全員から無視されるようになりました。教室でも私に話しかけてくる生徒は誰もいませんでした。
そんな中、唯一、私に話しかけてくれる男子がいました。
当たり前のように挨拶してくれたり、グループ活動のときに声をかけてくれる男子がいました。それが真壁くんでした。生徒会長で、弓道部の部長。 真面目で正義感が強くて勉強もできる格好いい男の子でした。自分の正義のためなら、クラスを敵に回しても自分の意見をいう強い男の子でした。
爽やかで短い黒髪。同級生のチャラい男子とはちがって、きっちり着こなした制服。整った顔立ちなのに、決して浮ついたりしない品性方正な男の子。教師や大人からの信頼も厚く、決して周りのいじめの雰囲気に同調したりしない、間違ったことが嫌いな性格。クラス内で唯一、桃ちゃんに臆したりしない男の子でした。