「はぁ~、疲れた」
奈美は現在、高校2年生。
ブラスバンド部の部活帰りだ。
奈美の高校は、全国大会が近く、
毎日、夜遅くまで部の練習が続いている。
「こんなに遅くまで練習してたら、
恋もできないよ、全く」
奈美は可愛い顔に
綺麗な黒髪をなびかせながら、つぶやいた。
奈美の家は、駅から少し遠い。
じきに、人気のない公園にさしかかる。
「ここって・・・いつも少し気味が悪いのよね・・・」
ただでさえ、人気がなく薄暗い公園の近く。
また、最近、奈美はこの辺に出没する、という
とある気味の悪い集団の話を聞いていた。
半分、都市伝説だが。
なんとこの辺一帯では
「くすぐり魔」集団が出没するというのだ。
夜道に若い女性が1人で歩いているのを狙って
9~10人掛かりでいきなり襲い、
身ぐるみを全て剥いで裸にして、
ただひたすら、くすぐりまくる・・・という噂だ。
レイプされるわけでも、金銭を奪われるわけでもなく、
ただくすぐられる・・・・
「そんな集団いるわけないじゃんねw」
奈美は独り言のように呟いた。
「さっ、早く帰って今日の宿題もしなきゃ」
と一層、歩調を早めようとしたそのとき、
公園のトイレの陰からいきなり
男性5~6人が飛び出してきた。
「う、嘘、なにっ、きゃっ」
反射的に後ろに跳びのこうとした奈美は、
誰かにぶつかった。
「誰がいるわけないって?(笑)」
振り返ると、
後ろにも4人の男性が不気味な笑みを浮かべていた。
「きゃっ、なにっ、やめっ」
奈美は大声を上げようとしたが、
即座に口にハンカチのようなものを押し込まれてしまった
男1「おっとー、危ない危ないw おい、ちゃんと喋れないようにしとけ」
男2「へーい(笑)」
奈美「むぐぐぐうううう、うっぐうううう」
奈美は口にハンカチを押し込まれたまま、
口をしっかりガムテープでふさがれてしまった。
これでは、大声を上げることも、助けを呼ぶこともできない。
奈美は男たちを睨みつけた。
男たちは全部でおそらく10人前後。
20代の若者っぽい男もいれば、30~40代のオヤジっぽい男もいる。
ただでさえ薄暗い上に、
皆、それぞれ帽子やマスク、サングラスをしているため、
容姿は全く確認できない。
男3「なかなか可愛いじゃん、今日はあたりだぜ、おい」
男4「ぐへへ、やっぱ女子高生はたまんねえなぁ」
男5「清楚な顔して、ヤラしい体してるんだろうなぁ」
奈美(これはヤバい・・・)
と奈美は思った。
絶望的な状況だ。
先ほどから指示を出している
リーダー格っぽい男性がいった。
男「ところで奈美ちゃん、君はコチョコチョは好きかい?」
奈美(え?! なんで名前を知ってるの?)
と思ったのは一瞬だった。
その疑問はすぐに強烈なくすぐったさにかき消された。
奈美「むぐっっふふふふふふふふふふぐぐぐぐぐ」
男性の1人が奈美の脇腹をくすぐりはじめたのだ。
それが合図だった。
一斉に10人の男が奈美の手足を押さえつけたまま、
奈美の全身をコチョコチョとくすぐりはじめたのだ。
ただでさえ、か弱い女の子が、
大人の男10人掛かりで押さえつけられて、
100本の指でくすぐられるのだから、ひとたまりもない。
奈美「むぐうううううううううううううううう、
うううう、ふーーっふっふうううううううううううう
(ぎゃーーーーっははははははははははははははははは)」
奈美は人生で経験したことのない、
あり得ないくすぐったさに、狂ったように体をよじって暴れた。
元々、奈美は極端にくすぐったがりな性格で、
授業中に、後ろの席の女友達に、
ふざけて脇腹を掴まれるだけでも、
素っ頓狂な声をあげて椅子から落ちてしまうほど
くすぐりには弱かった。
男4「おやおや、これはもしかして今までで一番くすぐりに弱いかもね」
男5「そんなにはしたなく暴れたらパンツ見えちゃうよ~?
まったく、お仕置きだ、コチョコチョコチョコチョ」
男性10人は、好き勝手なことをいいながら、
奈美の体を思うままにくすぐりまくった。
ある者は、奈美の綺麗な首スジを両手でコチョコチョとくすぐり、
ある者は、制服の上から少し汗ばんだ脇の下をグリグリとくすぐり、
ある者は、奈美の細い脇腹を鷲掴みにして、揉み揉みとくすぐった。
奈美「むっぐうううううううう、むぐうううう、むううううううう、
むぐむぐううううううううううううう」
(あーーっははははははははははは、脇腹、脇腹はやめてえええ、ひーー、
死んじゃうううーっふはははははあははははは)
ある者は、靴を脱がせて紺色の靴下の上からゴシゴシと足の裏をくすぐり、
ある者は、太ももをマッサージのようにモミモミとくすぐり、
ある者は、丸見えのパンツの上から可愛いおしりをコチョコチョとくすぐった。
奈美「むぐぐうううううううううううっ、むぐむぐううううっ、
むうう、むぐうううううううううううううううう」
(ぎゃははははははははははははっ、やめてやめてええっ、
おしりぃ、おしりダメええーーっはははははははははは)
奈美は、全身を容赦なく這いまわるくすぐったい手を
押さえつけて、払いのけたかったが、
ただでさえ力では叶わない大人の男性の手が20本掛かりで、
体重をかけて、自分の手足をしっかり押さえつけているため、
どうしようもなかった。
その上、10人掛かりという常識ではありえない人数に
抵抗できない状態で、本気でくすぐられ、
あまりのくすぐったさに、奈美は発狂しそうだった。
男3「おい、この女、泣いてるぞ(笑)」
男7「なにくすぐられて泣いてんだよ、
普通は笑うところだろ~」
男4「コチョコチョが足りないんじゃねーのか?」
奈美「むぐううううううっ、むぐうううううっ、むーーぐううう
うううう、むぐっ、むぐううーうううううううううう」
(ぎゃははははははははははっ、くっ、苦しいいいっ、ひーっひひひ
ひひひひひひひ、許してっ、許してええええーっはははははは)
どんなにくすぐったくても
抗議したり、許しを請うことは愚か、
大声で笑うことさえ出来ずに、
奈美は涙を流して悶え苦しんだ。
もう誰の手がどこをくすぐってるのかも
わからなかった。
とにかく、体中が死ぬほどくすぐったくて
頭がおかしくなりそうだった。
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