2章 むしゃくしゃ
その日、俺は凄く腹が立っていた。
仕事の件で、また無能な上司のミスの尻拭いをするハメになったのだ。
いつものように上司は全く悪びれる様子もなく、むしろ俺ら部下が悪いか
のように、開き直って説教までしてくる始末だった。
俺の我慢とイライラは限界に達していた。
玄関を開けると、彼女がエプロン姿で待っていた。
「あれ、遅かったね、食べずに待ってたんだよー」
「今日ね、カレー作ったんだけど、自信あるから食べてみて」
普段なら愛しいと思うような、彼女の言動や仕草までも、
今日の俺にはイライラを募らせた。
俺は黙って彼女を強く寝室まで引っ張った。
「え、ちょっ、なに、どうしたの」
という彼女を無視して、ベッドに放り投げ、馬乗りになると、荒々しく服を
脱がしはじめた。
「や、ちょ、なに怒ってるの、やめて」
突然のことにとまどい、抵抗する彼女の華奢な腕を押さえつけ、
俺は彼女のTシャツをひきちぎり、ジーパンをひきずりおろした。
「待って、嫌だ、こういうのは嫌だ」
彼女は本気で抵抗して暴れていたが、それでも細くて小さい2本の腕は、
俺の腕1本で簡単に抑えつけることができた。
俺は彼女のブラとパンツも剥ぎ取った。
そして、ベッドの下に収納してあった手枷・足枷で彼女をベッドに大の字で
拘束した。 さらに馬乗りになり、
剥き出しになった脇腹を容赦なく揉みしだいた。
「ちょ、やめ、ひゃはははははははははははははは、やめてええ、ははははは
ははははははははは」
「クソッ、あのアホ上司め、なんでもかんでも俺らのせいかよ」
「だーはははははははははははははは、いやあ、苦しいいい、ははははははは」
「誰のおかげで今の成績が維持できてると思ってんだ」
「あはははははははははははははは、お願いいい、はははははははははははは
はは、息苦しいいいい」
いつものイチャイチャのような優しいくすぐりとは違う、怒りのこもった本気
の激しいくすぐりに、彼女は訳もわからず、謝りはじめた。
だが、俺は怒りのあまり歯止めが効かなくなっていた。
「ぎゃはははははははははははははは、い、息が、息い、ははははははは
、ごめんなさいいい」
「今更ごめんで済むかよ、おまえみたいな奴はいますぐ上司をやめるべきだ」
「ひーひひひひひひひいひひひひ、もうやめてえ、ごめんな、ははははははは、
ははははははは、ごめんなさいい」
「大体、いつもそうだ。自分じゃ何もアイデアを出さないくせに、常に結果
を出せ、結果を出せ、そんな簡単じゃねーんだよ」
俺は、首、脇腹、腰骨、太もも、足の裏、胸、おしり、股間、股の付け根、
脇の下、へそ、など、
彼女の体のあらゆる場所を、隅々まで徹底的にくすぐった。
「あはははははっははははははは、わかったああ、わかったからあああ、
ははははははは、許してええ」
「いや、わかってないね、おまえはビジネスってものが何もわかってない、
だからずっと課長止まりなんだよ」
「いっひひひひひひひひひひひひひ、許してえええ、ははははははははははは
ははは、ごめんなさいいい、許してええ、ははははははは」
「ダメだ、もう我慢の限界だ、今日こそは徹底的に思い知らせてやる」
彼女は、俺の理不尽で残酷なくすぐりに、ついに泣きはじめていた。
ただでさえ彼女はかなりくすぐりに弱いのに、
いつものように休憩もさせて貰えず、体中の敏感なところを徹底的にくすぐら
れ、鼻水まで垂らして、発狂せんばかりに体を捩って泣き叫んだ。
「あはははははははははははははは、もう許してよおお、ひっひひひひ
ははははははは、ごめんなさいい」
「ははっはははははははは、息、お願いいいい、ははははははは、
お願いだからああ、はははははははははははははは」
「あはははははははははは、許してくださいいい、ははははははは」
そして1時間後・・・
彼女の肉体は限界に達したのだろう
「あはははははははははははははは、もうだめえええ、ひはははははははは、
お願いいいい、見ないでえええええ」
ジョロジョロ、ジョロロロロ、ジョロロロロ
彼女はくすぐったさのあまり、ずっと我慢していたおしっこを漏らした。
ガッチリ手足を広げた状態で縛られ、彼女のパックリと丸見えになったおまんこ
から、情けなくチョロチョロとおしっこが噴き出した。
俺は彼女がおしっこを漏らしたことで、ようやく我に返った。
見下ろすと、彼女が、明るい部屋で、足を閉じることも、まんこを隠すことも
できず、ただ無様に手足を開いたまま、おしっこを垂れ流していた。
彼女はくすぐられすぎた肉体的な辛さと、彼氏におしっこしてるところ
を見られたショックで、ただシクシクと泣きじゃくっていた。
「やりすぎた、わりぃ」
「ひぐっ、ひどいよ」
「・・ゴメン」
「とりあえず早くほどいて」
彼女は10分ほど、その場で泣いていたが、グズっと涙を拭きながら
いじけた口調で
「ヴィトンのバッグで許してあげる。一番新しいの」
とだけ言った。
良い女だな、と思った。
まあ仕方ない。
明日にでもバッグ買ってやるか。