ジー…
うだるような暑さが続く。
すでに監禁から6時間が経過していた。
ゴオオオオオオオ….
エアコンの音だけが室内に鳴り響く。
制服をきた鏡花は、パイプ椅子に手足を括りつけられて、身体のアチコチが汗で蒸れるのを感じた。
額からの汗が太ももに落ちた。
交渉は難航していた。
同じ部屋にいる強盗たちも、熱さと緊張感のなか、暇を持て余していた。
さらに2時間後。
1人の強盗が突然いった。
強盗「ああ、こんな暑苦しい狭い部屋だ、
余興でもねえと気がおかしくなっちまうぜ
おい、ケイ、手伝え」
強盗「….ばっ、バカ野郎っ、名前呼ぶんじゃねーよ、沸いてんのかっ」
2人の強盗はそういいながら、可愛い新人社員2人の前に立つ。
強盗「よし、おまえら女子2人。
おまえたちは今からおっぱいを出せ」
いきなりそういうと、2人の若い女性社員のブラウスのボタンを外しはじめた。
スケベのことしか頭にない懲りない連中だった。
強盗「胸の大きさをチェックしてやる」
新人社員「いっ….いやっ…っ」
絵里奈さん「…..やめて….っ///」
強盗「その後は…パンツのチェックだ」
とうとう、鏡花の怒りが爆発した。
鏡花「やめなさいっていってるでしょっ!!
いい加減にしなさいっ!バカっ!」
鏡花の怒った声が部屋中に響き渡った。
部屋は一瞬、シーンとした静寂につつまれた。
鏡花「その子たちに手を出さないでって言ってるでしょっ
何かするなら、私にしなさいっ」
しばらくの沈黙。
強盗たちは顔を見合わせると、少し笑った。
強盗「あん?さっきからうるせーな、このおばさん」
もう1人の強盗がニヤニヤしながらいった。
強盗「なんだよ?
自分1人だけ相手されてねえから嫉妬してんのか?
若い女子だけチヤホヤされてムカつくんだろ?
…お前もオッパイさわってほしいのか?」
鏡花はため息をついた。
こんなに知能の低い男どもに見張られているなんて、最悪だった。
鏡花「くだらない…っ
こんなときまで、そんなことしか考えられないのかしら。
どうしようもない男たちね」
強盗「こいつ、いちいちムカつくな…
俺たちが手出しできねえと思ってナメてんのか?」
「おい、やめとけよ」
再び、リーダー格の強盗が厳しい声でいう。
強盗「ああ、安心しろ、わかってるよ
怪我さしたりはしねえよ」
強盗の1人はニヤニヤしながら
鏡花の足元に鏡こみ、ヒールの靴を脱がしはじめた。
鏡花(……え?…..な、なに…..?)
強盗「だが、俺をキレさせたんだ、
ただじゃ済まさねえ….
罰として…オバサンはこちょこちょ拷問だ」
何をいってるかを理解するよりも早く、鏡花の全身を電気のようなくすぐったい刺激が走り抜けた。
強盗の1人が、指で足の裏をツーっとなぞったのだ。
強盗「ほら、笑えよ、おばさん」
強盗はそういいながら、鏡花の足の裏をくるくると円を描くように指でなぞった。
鏡花「ぷくううううっ…..ぶぷぷっ….ぷくくくくうううっっ!!」
ほとんど反射的に、鏡花の口から笑い声が噴き出した。
1日の仕事の終わりで蒸れたヒールの中の足の裏、
それを指でなぞられるのは、たまらないくすぐったさだった。
強盗1「へっへっ、こいつ、いっちょ前に我慢してやがるぜ」
強盗2「おもしれえ、ほらほら、我慢してみろよ?」
強盗はすっかり怒りを忘れ、ニヤニヤした顔で鏡花の足の裏をしつこくなぞった。
土踏まずからつま先にかけて、ツーっとなぞり、くるくると円を描いた。
またツーっとかかとまで1本指でなぞった。
足のアウトラインに沿ってゆっくり指を動かし、足の裏のかたちを探るように輪郭をなぞった。
強盗1「ほらほら、早く笑えよ、おばさん」
強盗2「そら、笑ーえっ、笑ーえっ」
「ぶぷーーーぅぅうううっくくくくくっ…….くくぐく…ぷっぶぷぷっ…」
強盗「ほら、見ろよ、こいつ
だんだんバカっぽい顔になってきたぜ(笑)」
強盗「無理はよくないぜ、おばさん、
我慢せずに笑っちゃえよ」
ニヤニヤと顔を覗きこみながら、からかう強盗2人。
まるで遊ばれているようだった。
鏡花は、怒りで顔が真っ赤になった。悔しかった。
こんな状況で、男性の強盗に足の裏をくすぐられるのは、たまらない屈辱だった。
よりによって、なぜ、今このタイミングでくすぐりなのか…
あまりにも人をバカにしている…っ
だが、許せない気持ちとは裏腹に、鏡花の笑い声は喉元まで出かかっていて、いまにも吹き出しそうだった。
強盗「ほーら、だんだん楽しくなってきただろう?
リーダー格ではない、別のもう1人の強盗も、面白がって鏡花の足の裏をくすぐるのに参加しはじめる。
強盗1「俺は右足の裏を担当するぜ」
強盗2「じゃあ、俺は左足の裏だな、そーら、よちよち」
鏡花「ぶぷっっ…ぶくくくくくっ…..くふっ….ぶぷーっくっくっくっくっ…..」
足の裏を這う指が、1本から2本に増えた。
もう、どうしようもなくくすぐったい。
我慢しようとすればするほど、おかしくなるくらいのくすぐったさを感じた。
鏡花(こんなの….卑怯よっ….っ!!涙)
鏡花は足をぴっちり揃えた恰好で、足首をガムテープでぐるぐる巻きにされており、逃げるすべがない。
そんな格好で、ふざけた若い男たちに足の裏をなぞられるのだ。
今そんなことをする意味や理由は何もない。ただ鏡花に嫌がらせをしたいだけだ。
プライドの高い鏡花には、悔しくて悔しくてたまらなかった。
強盗「ほら、意地っぱりのおばさんがぁ
マヌケ顔でゲラゲラ笑いだすまでぇ….
あと5秒….4秒….3秒…っ」
強盗たちがカウントダウンをはじめる。
足の裏のくすぐりがだんだん激しくなるを感じた。
鏡花「ぶぷーーーーっぷーーーくううううううっ…….っぶふっふふふうううううっ!!」
あまりのくすぐったさに、鏡花の目にはみるみる涙が溜まった
1日仕事をしていて蒸れた足の裏を、1本1本のシワにそってなぞられる。これはダメだった。
ただでさえ、鏡花はこの強盗という緊張感のせいで、神経が過敏になっていた。
「1秒….
ほら、こーーちょこちょこちょこちょこちょ」
強盗2人は、いきなり両手で鏡花の足の裏を5本の指を使い、ゴシゴシ、わしゃわしゃと掻きまわしはじめた。
いきなり右の足裏を10本の指、左の足裏を10本の指で、引っ掻き回すようにくすぐられたのだ。
鏡花「…んぎゃーーーはっはっははっははっははっははははっはっははっはははははっ!!!あーーーはっはっははっはははっははははっはっははっはっ!!」